腰痛フローチャート・チェックリスト

◆メニュー > 「症状」から原因を調べる(フローチャート等)
腰痛の原因を探るためのフローチャートやチェックリストです。
痛みの特徴や腰痛以外の様々な症状について、自分の状態に当てはまるものを選択していくことで、原因として考えられる病気や障害を調べることができます。
※症状の「内容・程度・現れやすさ」には個人差がありますので、結果は判断材料の一つとするにとどめてください。最終的な判断には医療機関の受診をおすすめします。
<目 次>
◆腰痛フローチャート
◆腰痛チェックリスト
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◆腰痛フローチャート
1.腰の痛み方
1-1.激しい腰痛
↓
・安静にしていると痛みが和らぐ | → | 動けなくなるほどの激痛 | → | ぎっくり腰 |
→ | 前かがみになると痛む | → | 椎間板ヘルニア | |
・安静にしていても痛む | → | 動けなくなるほどの激痛 | → | 尿路結石 胆石症 |
→ | 患部を押したり叩いても痛む | → | 化膿性脊椎炎 脊髄腫瘍・脊椎腫瘍 骨粗しょう症などによる骨折 | |
→ | 特に生理中に痛む(女性) | → | 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮頸管炎 |
1-2.慢性的な腰痛(鈍い痛みがしつこく長く続く)
↓
・安静にしていると痛みが和らぐ | → | 前かがみになると痛む | → | 椎間板症 椎間板ヘルニア | ||
→ | 腰を後ろに反らせると痛む | → | 脊柱管狭窄症 変形性腰椎症 腰椎分離症・すべり症 椎間板ヘルニア(腰椎上部) | |||
→ | 背骨が左右にゆがんでいる | → | 脊椎側弯症 | |||
→ | 股関節も痛む | → | 変形性股関節症 | |||
→ | 診察で骨などに異常がない | → | 腰痛症 心因性腰痛症 | |||
・安静にしていても痛む | → | 下半身の痛みやしびれがある | → | 腰の痛む箇所をたたくと腰痛が強まる | → | 脊椎カリエス 脊髄腫瘍・脊椎腫瘍 |
→ | 腰の痛む箇所を叩いても痛みは同じ | → | 坐骨神経痛 帯状疱疹 | |||
→ | 患部が帯状に赤く腫れている | → | 帯状疱疹 | |||
→ | 患部を押したり叩いても痛む | → | 脊髄腫瘍・脊椎腫瘍 | |||
→ | 股関節も痛む | → | 変形性股関節症(重症) | |||
→ | 特に生理中に痛む(女性) | → | 月経痛(生理痛) | |||
→ | レントゲンで骨に異常がない。また、腰以外の痛み、発熱、嘔吐、排尿・排便障害などが見られる | → | 内臓の病気 |
1-3.特定の動作や姿勢によって痛む
↓
・前かがみになると痛む | → | 診察で骨などに異常がある | → | 椎間板症 椎間板ヘルニア | ||
→ | 診察で骨などに異常がない | → | 筋・筋膜性腰痛 | |||
・腰を反らせると痛む | → | 診察で骨などに異常がある | → | 脊柱管狭窄症 変形性腰椎症 腰椎分離症・すべり症 椎間板ヘルニア(腰椎上部) | ||
→ | 診察で骨などに異常がない | → | 腰痛症 心因性腰痛症 |
1-4.その他
↓
・安静にしていても痛む | → | 下半身の痛みやしびれがある | → | 腰の痛む箇所を押したりたたくと腰痛が強まる | → | 化膿性脊椎炎 脊椎カリエス 脊髄腫瘍・脊椎腫瘍 |
→ | 腰の痛む箇所を押したりたたいても痛みは同じ | → | 坐骨神経痛 帯状疱疹 | |||
→ | 診察で骨などに異常がない また、腰以外の痛み、発熱、嘔吐、排尿・排便障害などが見られる | → | 内臓の病気 | |||
・レントゲン検査で腰の骨などに異常がない | → | 下半身の痛みやしびれがある | → | 坐骨神経痛 帯状疱疹 | ||
→ | 下半身の痛みやしびれはない | → | 腰以外の痛み、発熱、嘔吐、排尿・排便障害などがある | → | 内臓の病気 | |
→ | 発熱、嘔吐、排尿・排便障害などはない | → | 腰痛症 心因性腰痛 | |||
・腰の痛む箇所を押したり叩くと腰痛が強まる | → | 化膿性脊椎炎 脊髄(脊椎)腫瘍 | ||||
・腰の痛む箇所や痛み方が日によって変わる | → | 心因性腰痛症 |
関連項目
2.腰の違和感・不快感
◆腰がこわばる、こる、張る、腰が重い、だるい、疲れる
↓
前かがみになると腰が痛む | → | 骨や椎間板に異常がある | → | 椎間板症 |
→ | 筋肉に異常がある | → | 筋・筋膜性腰痛 | |
腰を後ろに反らせると痛む | → | 腰椎分離症・すべり症 変形性腰椎症 | ||
腰の患部を押したり叩いても痛む | → | 脊椎カリエス | ||
股関節も痛む | → | 変形性股関節症 | ||
レントゲンで骨に異常がない | → | 腰痛症 筋・筋膜性腰痛 | ||
その他 | → | 強直性脊椎炎 リウマチ性多発筋痛症 |
関連項目
3.下半身・足の異常、歩行障害
・ 足やお尻に「痛み」、「しびれ」、「マヒ」などがある
・ 痛みやしびれのため、一度に長く歩けない
↓
・安静にしていると症状が和らぐ | → | 前かがみになると症状が強まる | → | 椎間板ヘルニア |
→ | 腰を後ろに反らすと症状が強まる | → | 脊柱管狭窄症 変形性腰椎症 腰椎分離症・すべり症 椎間板ヘルニア(腰椎上部) | |
・安静にしていても症状が軽くならない | → | 腰の痛む箇所を押したりたたくと腰痛が強まる | → | 脊椎カリエス 脊髄腫瘍・脊椎腫瘍 |
→ | 腰の痛む箇所を押したり叩いても痛みは同じ | → | 坐骨神経痛 帯状疱疹 |
関連項目
4.お腹や胸の異常
4-1.腹痛がある
↓
・空腹時や食後の腹痛(食事中は痛みが軽くなる) | → | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん | ||||
・右わき腹の急な激痛(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | ||||
・左わき腹の急な激痛(食事をすると増し、絶食すると弱まる) | → | 膵炎 膵臓がん | ||||
・わき腹から背中にかけての激痛や、尿の異常 | → | 尿路結石 | ||||
・わき腹痛や尿の異常 | → | 横になると腹痛が和らぐ | → | 腎下垂 | ||
→ | 横になっても腹痛が和らがない | → | 単純性腎嚢胞 | |||
・わき腹の痛みと発熱 | → | 腎盂腎炎 腎周囲炎 | ||||
・お腹の右上の痛みやしこり | → | 肝臓がん | ||||
・背中〜お腹〜腰にかけての広範囲な痛みがある | → | 腹部大動脈瘤 水腎症 | ||||
・肛門から血が出たり、血が混じった赤黒い便が出る | → | 大腸がん | ||||
・特に生理中に痛む | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮筋腫 | ||||
・おりものが増えたり、おりものの色が変わる(女性) | → | 子宮頸管炎 子宮がん |
4-2.腹部の異常
↓
・腹部に固い"しこり"がある | → | 空腹時や食後の腹痛もある(食事中は和らぐ) | → | 胃がん |
→ | 左わき腹の急な激痛もある(食事をすると増す) | → | 膵炎 | |
→ | お腹の右上の痛みもある | → | 肝臓がん | |
→ | 背中〜お腹〜腰にかけての広範囲な痛みもある | → | 腹部大動脈瘤 | |
・お腹の張った感じ(膨満感) | → | 空腹時や食後の腹痛もある(食事中は和らぐ) | → | 胃がん |
→ | 下っ腹が膨らむ | → | 胃下垂 | |
→ | 左わき腹の急な激痛もある(食事をすると増す) | → | 膵炎 | |
→ | 右わき腹の急な激痛もある(食後に起こる) | → | 胆石症 | |
→ | 生理の出血が異常に多い | → | 子宮筋腫 | |
・お腹がカエルのように膨らむ | → | 肝硬変 肝臓がん |
4-3.胸部の異常
↓
・胸のあたりが痛む | → | 空腹時や食後の腹痛もある(食事中は和らぐ) | → | 胃がん |
→ | 左わき腹の急な激痛もある(食事をすると増す) | → | 膵炎 | |
→ | 右わき腹の急な激痛もある(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | |
・胸焼け、胃もたれ、胃のむかつき、ゲップ、吐き気など | → | 空腹時や食後の腹痛もある(食事中は和らぐ) | → | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん |
→ | 下っ腹が膨らむ | → | 胃下垂 | |
→ | 左わき腹の急な激痛もある(食事をすると増す) | → | 膵炎 | |
→ | 右わき腹の急な激痛もある(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | |
→ | 主に生理中に起こる(女性) | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮筋腫 |
関連項目
5.背中、肩、首の異常
5-1.背中の痛みやこわばりがある
↓
・腰痛もある(安静時に痛みが和らぐ) | → | 前かがみになると腰が痛む | → | 筋・筋膜性腰痛 | ||
→ | 上体を反らせると腰が痛む | → | 変形性腰椎症 | |||
→ | 背骨が左右にゆがんでいる | → | 脊椎側弯症 | |||
→ | その他 | → | 骨粗しょう症 強直性脊椎炎 | |||
・腰痛もある(安静時も痛む) | → | 腹痛もある | → | 空腹時や食後の腹痛 (食事中は痛みが軽くなる) | → | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん |
→ | 左わき腹の急な激痛 (食事をすると強まる) | → | 膵炎 膵臓がん | |||
→ | 右わき腹の急な激痛(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | |||
→ | お腹の右上の痛みやしこり | → | 肝臓がん | |||
→ | わき腹から背中にかけての激痛や、尿の異常 | → | 尿路結石 腎梗塞 | |||
→ | わき腹の痛みと発熱 | → | 腎盂腎炎 | |||
→ | 背中〜お腹〜腰にかけて広く痛む | → | 水腎症 腹部大動脈瘤 | |||
→ | 腹痛はない | → | 腰の痛む箇所を押したり叩くと腰痛が強まる | → | 化膿性脊椎炎 脊椎カリエス 脊椎や脊髄の腫瘍 | |
→ | 発熱や尿の異常 | → | 腎静脈血栓症 |
5-2.背中や背骨の変形
↓
・背中が丸まり姿勢が悪くなった | → | 腰椎分離症・すべり症 骨粗しょう症 |
・背中が後ろに曲がり姿勢が悪くなった | → | 脊椎カリエス |
・背中を後ろから見ると背骨が左右にゆがんでいる | → | 脊椎側弯症 |
5-3.肩こり、肩や首の痛み・こわばり
↓
・肩がこる | → | 上体を反らせると腰が痛む | → | 変形性腰椎症 | ||
→ | 生理中の肩こり(女性) | → | 月経痛(生理痛) | |||
→ | 更年期(閉経後)の肩こり | → | 更年期障害 | |||
・首や肩のこわばり | → | 腰もこわばる | → | リウマチ性多発筋痛症 | ||
・右肩が痛む | → | 右わき腹も痛む(特に食後) | → | 胆嚢炎 胆石症 | ||
・左肩が痛む | → | 左わき腹も痛む(特に食事中) | → | 膵炎 |
関連項目
6.尿や便の異常
6-1.排尿障害 「尿が多い・少ない、尿が出ない・出にくい、尿がもれる(失禁)、おしっこの回数が増える(頻尿)、残尿感がある、排尿時の痛み」
↓
・腰痛もある(安静時に痛みが和らぐ) | → | 前かがみになると腰が痛む | → | 椎間板ヘルニア |
→ | 上体を反らせると腰が痛む | → | 脊柱管狭窄症 | |
→ | 腰の痛む箇所を押したり叩くと腰痛が強まる | → | 脊椎カリエス 脊髄(脊椎)腫瘍 | |
・腰痛もある(安静時も痛む) | → | わき腹から背中にかけての激痛 | → | 尿路結石 腎梗塞 |
→ | わき腹の痛み(横になると和らぐ) | → | 腎下垂 | |
→ | わき腹の痛みと発熱 | → | 腎盂腎炎 | |
→ | 背中の痛みや発熱 | → | 腎静脈血栓症 | |
→ | 主に生理中に腰が痛む(女性) | → | 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮がん |
6-2.尿の色が変わる
↓
・赤い尿が出る(血尿) | → | わき腹から背中にかけての激痛 | → | 尿路結石 腎梗塞 |
→ | わき腹の痛み(横になると和らぐ) | → | 腎下垂 | |
→ | わき腹の痛みや高血圧 | → | 単純性腎嚢胞 | |
→ | 背中の痛みや発熱 | → | 腎静脈血栓症 | |
・濃い茶色の尿が出る(黄疸) | → | 左わき腹の急な激痛(食事をすると強まる) | → | 膵炎 膵臓がん |
→ | 右わき腹の急な激痛(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | |
→ | お腹の右上の痛みやしこり | → | 肝臓がん | |
→ | お腹がカエルのように膨らむ | → | 肝硬変 |
6-3.排便障害 「便秘、下痢、排便時の痛み」
↓
・便秘や下痢 | → | 腰痛もある (安静時に痛みが和らぐ) | → | 前かがみになると腰が痛む | → | 椎間板ヘルニア |
→ | 上体を反らせると腰が痛む | → | 脊柱管狭窄症 | |||
→ | 腰痛もある(安静時も痛む) | → | 腰の痛む箇所を押したり叩くと腰痛が強まる | → | 脊椎カリエス 脊椎や脊髄の腫瘍 | |
→ | 空腹時や食後の腹痛(食事中は軽くなる) | → | 胃がん | |||
→ | 左わき腹の急な激痛(特に食事中) | → | 膵炎 膵臓がん | |||
→ | 血便も出る | → | 大腸がん | |||
→ | 主に生理中に便秘・下痢・腰痛などが起こる | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮筋腫 | |||
・排尿時や排便時の痛み | → | 尿路結石 子宮内膜症 子宮筋腫 |
6-4.便の色が変わる、肛門からの出血
↓
・黒または赤黒い便が出る(血便・下血) | → | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん 大腸がん |
・肛門から血が出る | → | 大腸がん |
・白い便が出る | → | 胆石症 |
関連項目
7.かぜのような症状・全身症状
7-1.発熱、寒け、ふるえなど
↓
・腰椎(腰の背骨)の障害 | → | 腰の痛む箇所を押したり叩くと腰痛が強まる | → | 化膿性脊椎炎 脊椎カリエス |
→ | 腰や肩がこわばる | → | リウマチ性多発筋痛症 | |
・内臓の病気 | → | 左わき腹の急な激痛(食事をすると強まる) | → | 膵炎 |
→ | 右わき腹の急な激痛(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | |
→ | わき腹の痛みと発熱 | → | 腎盂腎炎 腎周囲炎 | |
→ | わき腹から背中にかけての激痛 | → | 腎梗塞 | |
→ | 背中の痛みや発熱 | → | 腎静脈血栓症 | |
→ | 生理以外の性器からの出血 | → | 子宮がん |
7-2.吐き気・嘔吐
↓
・空腹時や食後の腹痛(食事中は痛みが軽くなる) | → | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん |
・お腹の張りを感じる、下っ腹が膨らむなど | → | 胃下垂 |
・左わき腹の急な激痛(食事をすると強まる) | → | 膵炎 膵臓がん |
・右わき腹の急な激痛(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 |
・わき腹から背中にかけての激痛や、尿の異常 | → | 尿路結石 腎梗塞 |
・わき腹の痛みと発熱 | → | 腎盂腎炎 |
・わき腹の痛み(横になると和らぐ) | → | 腎下垂 |
・主に生理中に症状が現れる | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮筋腫 |
関連項目
8.女性特有の体の異常
◆月経(生理)に関する異常、乳房の張りや痛み
↓
・強い生理痛(頭痛、めまい、腹痛、腰痛など) | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮頸管炎 |
・月経周期や月経の続く期間が極端に長くなる、または短くなる | → | 月経不順 子宮内膜症 |
・月経がこない、遅れる | → | 月経不順 更年期障害 |
・月経時の性器からの出血量が異常に多い、または少ない | → | 月経不順 子宮内膜症 子宮筋腫 |
・月経時以外に性器から出血する | → | 月経不順 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮がん |
・おりものの異常(量が増える、臭う、色が変わる、血が混じる等) | → | 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮がん 子宮頸管炎 |
・乳房の張りや痛み | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮筋腫 |
・性交(セックス)時の性器からの出血や痛み | → | 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮がん |
関連項目
9.心の不調、精神障害、睡眠障害
◆不眠、イライラ、焦り、気分の落ち込み、憂うつ、無気力・無関心、異常行動など
↓
・日常生活における大きな不安やストレスがある | → | 心因性腰痛症 |
・お腹がカエルのように膨らんでいる | → | 肝硬変 |
・主に生理中に心の不調が現れる | → | 月経痛 |
・月経が終わり、「更年期」を迎えてから心の不調が現れ始めた | → | 更年期障害 |
関連項目
10.その他
10-1.その他の異常
↓
・貧血がある | → | 空腹時や食後の腹痛(食事中軽くなる) | → | 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃がん |
→ | 月経の異常やおりものの異常がある | → | 月経痛 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮がん | |
・黄疸(肌や眼や体液が 黄色くくすむ) | → | 左わき腹の急な激痛(食事をすると強まる) | → | 膵炎 膵臓がん |
→ | 右わき腹の急な激痛(食後に起こる) | → | 胆嚢炎 胆石症 | |
→ | お腹がカエルのように膨らむ | → | 肝硬変 | |
→ | お腹の右上の痛みやしこり | → | 肝臓がん | |
・関節の痛みや動きの悪さ | → | 股関節の痛みや動きの悪さがある | → | 変形性股関節症 |
→ | 腰や背中や肩がこわばったり動かしにくい | → | 強直性脊椎炎 リウマチ性多発筋痛症 |
10-2.これまでの治療の経過など
↓
・腰の治療法を色々試しているがよくならず、長年の腰痛に悩んでいる | → | 心因性腰痛症 内臓の病気 |
・手術をしても腰の痛みが良くならない | → | 心因性腰痛症 内臓の病気 |
・痛み止めの薬の効果がほとんどない | → | 心因性腰痛症 |
・腰痛が良くなったと思ってもすぐに再発し、何度も繰り返す | → | 心因性腰痛症 |
・医者や医療に対する不満があり、短期間で病院を転々としている | → | 心因性腰痛症 |
関連項目
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◆腰痛チェックリスト
1.腰痛の原因やタイプをおおまかに調べるチェックテスト
<手順1>自分に該当する項目について、左端のチェックボックスを選択してください
2.腰痛とストレスの関わりを調べるための問診票(BS-POP)
腰痛患者の「精神医学的問題」を知るための簡易問診票です。
合計が15点以上の場合、腰痛に不安やストレス、鬱(うつ)などの「心理・社会的要因」が関与している可能性があります。
【関連項目】:心因性腰痛症
欧米では、更に「薬物依存の有無」や「幼児期に親から虐待を受けていたかどうか」などもチェックします。
3.その他の腰痛チェックリスト
該当する項目が多いほど腰痛を発症する、または既に発症している可能性が高まります。
質問事項 |
---|
目覚めた時に腰のこわばり感がある |
じっとしていても腰周辺に違和感や痛みがある |
上体を後ろに反らすと腰が痛む |
歩いていると腰が痛くなり、ひとりでに腰が曲がってしまう(曲げると楽になる)→当てはまるなら「要検査」 |
過去に椎間板ヘルニアになったことがある |
長時間歩いた後に腰の痛みが出る |
腰部、脚部の感覚が以前より鈍くなり、力が入りにくくなっている |
質問事項 |
---|
常に腰周辺の疲労感、重苦しさ、だるさなどがある |
骨量が少ない(骨がもろい)という指摘を受けたことがある |
本を読む時やパソコンを使う時に、 前かがみになって目を近づけ過ぎるクセがある |
人から姿勢が悪いと指摘されることがある |
背骨が曲がっている |
猫背であることを自覚している |
冷え性である |
腹筋・背筋が弱い |
立っている時や歩いている時にお腹を前に突き出す癖がある |
自宅でくつろぐ時は背中を丸めて「あぐら」か「横座り」をする |
質問事項 |
---|
ほとんど体を動かさない仕事である(デスクワークなど) |
長時間、運転をする仕事である |
座りっぱなし、立ちっぱなしなど、長時間、同じ姿勢を続ける職業である |
立ち仕事が多い |
前かがみや中腰など、不自然に傾いた姿勢をとる時間が多い |
重いものを持ち上げる作業が多い |
移動手段は乗り物で、歩く機会がほとんどない |
職場の椅子や机が自分の体格に合っていない |
過労気味だが休むことが出来ない |
毎日忙しく、スポーツや気晴らしに使える自由な時間がない |
質問事項 |
---|
しょっぱいものや味の濃いものが好き |
どんなものにでも調味料をかけて食べる |
テレビを見ながらダラダラと食べる |
夕食の時間帯はたいてい9時を過ぎている |
全般的にインスタント食品や加工食品の占める割合が高い |
乳製品が嫌いだ |
野菜の摂取量が少ない |
魚はあまり好きではない |
炭酸飲料や甘い缶コーヒーが好きだ |
骨をじょうぶに保つために心がけていることは特にない |
※出典:「ビジュアル版 自分で防ぐ・治す腰・ひざの痛み」(監修:帯津良一・都築暢之)
4.腰痛を慢性化させる危険因子(イエローフラッグ)
腰痛の定義、診断、治療などに関して科学的証拠をもとに記した「腰痛ガイドライン」において、様々な「心理学的・社会的因子」が腰痛の発症に関わり、回復を妨げて慢性化させたり、再発率を高める危険因子として定義されています。
ここでは、腰痛の慢性化因子について特に詳しく解説されているニュージーランドのガイドラインの内容を紹介します。
1.腰痛に対する不適切な態度と信念
- 腰痛の害に対する思い込みが強かったり、痛みに対する過度の恐怖心から、極端に痛みを回避するための行動をとり続けている。そして、そのうち車イス生活や寝たきりになるかもしれないと思っている。
- 痛みが完全に消えなければ、日常生活や仕事には戻れないと考えている。
- 日常生活や仕事を行うと痛みが強くなると信じ込んでいて、元の生活に戻るのが不安である。
- 今の自分は絶望的で最悪の状態に陥っているなどと、体の症状に対して誤った解釈をしている。
- 痛みを消すのは難しいと信じ込んでいる。
- 積極的に社会復帰しようとは思えない。
2.不適切な行動
- 長い間安静にしたり、必要以上に休息をとったりする。
- 腰に悪いからと、日常生活において様々な動作・作業をすること避けているため、運動不足である。
- 運動に関する指示を守らず、気が向いた時にしか身体を動かさないので、日によって運動量が大きく異なる。
- 日常における活動から逃れたいばかりに、徐々に生産的な活動から離れていくような生き方に変わってきた。
- 自分の痛みを0から10の尺度で例えた場合、10を超えるような極めて激しい痛みであると大げさに表現してしまう。
- 治療者や医療機器に対する依存心が強い。
- 腰痛を発症してからあまりよく眠れない。
- 腰痛を発症してからアルコールやサプリメントなどの摂取量が増え続けている。
- タバコを吸う習慣がある。
3.補償問題
- 経済的に困窮しておらず、お金のために職場復帰する必要があまりない。
- 生活保護(所得保障)や医療費の問題でトラブルがあり、その解決が遅れている。
- 腰痛以外の傷害や痛みの問題で補償請求をしたことがある。
- 腰痛以外の傷害や痛みの問題で仕事を3ヵ月以上休んだことがある。
- 前回の腰痛でも補償請求と長期欠勤をしていた。
- 過去に効果の上がらない治療を受けた経験がある。または無関心でいい加減な対応や、ひどい対応をされたと感じたことがある。
4.診断と治療の問題
- 腰の機能回復を目指す具体的な治療は行なわれず、ただ安静にしているように指示された。
- 腰痛に関して、複数の異なる診断や説明を受けて混乱した経験がある。
- 絶望感や恐怖心を感じるような診断名を告げられた(寝たきりや車イスによる生活を連想させるようなもの)。
- 全て医師まかせの"受け身"な治療を続けているうちに、治療への依存心が強くなり、腰痛がさらに悪化している。
- 昨年、今回の腰痛以外の問題で何度か医療機関を受診している。
- 身体を機械のように考えていて、壊れた箇所を修理をすれば必ず治るなどと、医療技術への過度の期待感を持っている。
- これまで受けてきた腰痛治療に対して不満がある。
- 仕事をやめなさいというアドバイスを受けたことがある。
5.感情の問題
- 日常生活や仕事を行うことで痛みが強まり、それに対する恐怖心がある。
- 抑うつ状態(特に長期間にわたる気分の落ち込み)があり、楽しいと思えることがない。
- 通常よりも、とても怒りっぽくなっている。
- 不安が強くて身体感覚が過敏になっている(パニック障害も含む)。
- 自分の気持ちを抑えられないほどの大きなストレスを感じている。
- 社会的不安があり、社会活動にも興味がない。
- 自分は役立たずで、誰にも必要とされていないと感じている。
6.家族の問題
- 配偶者や親族などの身近な人が、自分の腰痛に対して過保護である、あるいは痛みに対する恐怖心をあおったり、絶望的な気持ちにさせたりする(たいていは善意からのもの)。
- 仕事を代わりにしてくれるなど、配偶者やパートナーが熱心に気遣ってくれる。
- 無視したり欲求不満をぶつけたりなど、配偶者やパートナーからひどい仕打ちを受けている。
- 職場復帰へ向けたあらゆる試みに家族の協力が得られない。
- さまざまな問題について語り合える相手がいない。
7.仕事の問題
- 漁業、林業、農業、建設業、看護師、トラック運転手、作業員などの肉体労働をしていた。
- 頻繁に転職を繰り返す、ストレスの多い仕事、不満のある仕事、同僚や上司との関係がうまくいかない、やりがいのない仕事などをしていた。
- 仕事は腰にダメージを与え、危険で有害なものだと信じ込んでいる。
- 非協力的で不幸な職場環境で働いている。
- 学歴が低く、社会経済的地位も低い。
- 物を持ち上げる、重い物を扱う、座りっぱなし、立ちっぱなし、車の運転、振動を受ける、同じ姿勢をとり続ける、休暇が取れない、勤務時間やスケジュールが不規則など、体に対する負荷や負担が強い仕事をしている。
- 24時間交代勤務制、もしくは人が働かないような時間に仕事をしている。
- 職場復帰する際、軽い仕事から始めたり、段階的に勤務時間を増やしたりすることが許されない。
- 腰痛に対する会社側の対応で嫌な思いをしたことがある(腰痛になったことを報告するシステムがない、報告が禁止されている、経営者や上司からの懲罰的な反応など)。
- 会社側が関心を持ってくれない。
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