帯状疱疹で腰が痛むケース

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『帯状疱疹』の詳細 - 症状・原因・治療法

腰痛を引き起こす可能性のある病気や障害の一つに「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」があります。
ここでは、その特徴や腰痛との関連について解説します。

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1.帯状疱疹が疑われる症状

腰の痛みのほかに、以下の様な症状・特徴が見られる場合、帯状疱疹が発症している可能性があります。


  • 神経痛のようなピリピリとした痛み、時には激しい痛みを感じる 
  • 痛む箇所に赤い腫れや小さな水ぶくれが帯状に連なってできる

帯状疱疹
帯状疱疹による発疹・水痘

帯状疱疹を発症すると、はじめに"チクチク"、"ピリピリ"といった神経痛のような痛みが出ます。
痛み方は個人差があり、衣服がすれた時に違和感を感じたり、アリが走るような感覚がする程度のものから、針を刺すような鋭い痛みや、かなりの激痛を感じる場合もあります。高齢者ほど痛みが大きくなる傾向があります。

数日後、傷んだ箇所の神経に沿って虫刺されのような発疹が現れ、その上に米粒以下の小さな水疱(水ぶくれ)が集まってできます。神経に沿ってできるため、数日のうちに帯状に連なります
その後、水疱が膿んできて2〜3週間でかさぶたになり、痛みも小さくなっていきます。

痛みと発疹は、体の左右いずれか一方に発生します。

◆重症時

悪化するとリンパ節が腫れて40度近い高熱が出ることもあります。また、かさぶたが潰瘍(かいよう)になり、跡が残ることもあります。

◆その他の症状

帯状疱疹ができた箇所によって症状は異なります。

  • 腰痛(腰まわりにできた時)
  • 顔面神経マヒ(頬や耳にできた時)
  • 視力の低下(目の角膜にできた時)
  • 聴力の低下(耳の中にできた時)
  • 心臓の異常(左胸にできた時)
  • 尿がでにくくなるなどの膀胱の異常(下腹部や会陰部にできた時)
  • 激しい頭痛(頭や顔にできた時)

2.帯状疱疹とは? - 特徴や原因

帯状疱疹は、水痘・水疱瘡(みずぼうそう)を起こすウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス」によって起こります。

水痘は一度かかると強い免疫力が残るため再発することはありません。しかし、ウイルスは完全に消えずに遺伝子の形で体内の感覚神経節に残ります。これが長い期間が過ぎた後、加齢、過労、病気などによって体の免疫(抵抗力)が低下した時に、ウイルスが再び活性化したものが帯状疱疹です。

水痘にかかってから帯状疱疹が発症するまでは、最低でも2年の期間が空きます。大抵は数十年経ってからかかるため、成人後の大人がかかるケースが大半です。

◆発生する箇所

神経の通ったところなら全身どこでも発生する可能性があります。特にできやすいのは、胸部、腹部、顔です。ときには腕や下半身の片側にも現れます。2ヵ所以上に同時に現れることはほとんどありません。

◆発症するきっかけ

直接の原因は水痘ウイルスですが、健康な状態でウイルスが活性化することはありません。発症のきっかけとなるのは免疫力(抵抗力)の低下です。

疲れがたまると病気になりやすい

免疫力を低下させる主な要因は、「高齢」と「心身の疲れ」です。これらの要因が重なると発症しやすくなります。
仕事続きで過労状態だったり、不安や精神的ストレスが溜まっていたり、睡眠不足だったり、栄養バランスが悪かったりと、不規則で不健康な生活を続けている人に多くみられます。また、歳をとるほど免疫力が弱まるため、高齢者ほど注意が必要です。

他にも免疫を低下させる病気、薬剤、怪我、X線照射などによっても起こります。
悪性腫瘍(ガン)、肺炎、糖尿病、膠原病、白血病、骨髄疾患など、全身性の疾患は免疫力を大きく低下させます。

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3.診断・治療・予防

◆診断

「体の片側に、帯状に発疹や水疱ができている」、「発疹のある箇所に神経性の痛みがみられる」といった帯状疱疹に特有の症状が診断の決め手となります。

◆治療

薬で病気の元となるウイルスを抑え、安静にして体力(免疫力)を回復させることが治療の中心です。
腫れや水疱の見られる患部に、抗生物質や抗ウイルス剤入りの軟膏を塗ります。そのほか、抗ウイルス剤、痛み止めの薬、ビタミン剤などの服用、点滴、痛みがひどいときは神経麻酔の注射(神経ブロック)を行うなど、症状に合わせた治療を行います。
早く治すためには、これらの治療とともに安静を保つことが大切です。

治療の過程で水ぶくれが黄色くなったり、出血・ただれが見られ潰瘍(かいよう)になったりもしますが、2、3週間経つと乾燥してかさぶたになっていきます。治る過程は水ぼうそうとほぼ同じです。


重症時

症状が重い時は、入院して投薬治療や点滴を行います。
特に頭や顔に発疹ができると、顔面神経麻痺、角膜炎、内耳障害、味覚障害などの合併症を引き起こすこともあるため、入院してしっかり治療するのが確実です。


治療後の症状について

発疹や水疱などの皮膚症状は通常3週間ほどで治まります。しかし正しい治療が行われなかったり水疱が深い場合、痛みがしばらく残ったり、皮膚に傷跡が残ることがあります。
特に高齢者や糖尿病をもっている人は、神経痛のような痛みが長期間続くことが多く、3か月以上痛みが続くものを「帯状疱疹後神経痛」と呼びます。

治療後に残った神経痛には決め手となる治療法がないのが現状です。薬で痛みを和らげたり、痛みに神経を集中しないよう気分転換をしながらリラックスして過ごすなどして回復を待ちます。


再発について

帯状疱疹は水ぼうそうと同じく通常一度しかかかりません。しかし持病で慢性的に免疫力が低下している人などは別の箇所に数回発症することもあります。再発率は5%以下です。


◆対策・予防

十分な休息

免疫力を低下させないよう、普段から規則正しい生活を送り、疲労やストレスをためすぎないよう心がけましょう。免疫力を高めるには、運動・栄養・睡眠の三要素を充実させることが重要です。
帯状疱疹ワクチンによっても発症確率を低下させることができます。日本では50歳以上の高齢者に限り接種することができますが自費の任意接種となるためやや高額です。


4.帯状疱疹データ

【受診科】

  • 皮膚科

【帯状疱疹が原因で起こる病気(合併症)】

  • 顔面神経麻痺(ハント症候群)、角膜炎、視力障害、内耳障害、味覚障害、膀胱障害など
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