「腰の痛み全解説」用語集

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『腰の痛み』全解説 − 用語集

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間欠跛行(かんけつはこう)
「少し歩くと足に痛みやしびれが生じて歩けなくなり、しばらく休むと症状が治まりまた歩けるようになる」を繰り返す症状。腰まわりの神経が圧迫されることによって生じる。腰椎椎間板ヘルニアなどでは前かがみの姿勢で発生し、腰部脊柱管狭窄症などでは背を反らす姿勢で発生する。
円背(えんぱい)
脊柱後弯症ともいい、背中が丸くなる病気の総称です。"姿勢の悪さ"や、背骨を構成する骨や椎間板などの組織の変性(形や質の変化)によって起こります。組織の変性は加齢による老化現象として起こるほか、骨粗鬆症により骨が押しつぶされて起こるケース等があります。
骨代謝マーカー(こつたいしゃまーかー)
新しい骨をつくる骨芽細胞や、古い骨を破す破骨細胞の働きを調べる検査。血液検査や尿検査を行い、採取した体液内の細胞を調べる。破骨細胞の働きが強すぎて骨芽細胞の働きが追いつかないと骨がもろくなりやすい状態であることがわかり、骨粗しょう症の診断法としても利用される。
骨化(こつか)
軟骨や線維性の結合組織に石灰が沈着して、骨組織が生成される(骨に変わる)こと。
梅毒(ばいどく)
「梅毒トレポネーマ」という細菌によって発生する感染症のこと。性行為によって感染する性病でもある。
感染箇所(陰部や口など)の皮膚がはれ、膿(うみ)が出る。症状が進むと発熱、倦怠感、間接痛などを発症する。抗生物質で治療を行う。死亡するようなケースはほとんどない。
動脈硬化(どうみゃくこうか)
心臓から送り出される血液を全身に運ぶのが動脈ですが、動脈硬化とはこの動脈が病気などによって弾力が低下して硬くなること。その結果、動脈の先にある臓器に送る血液が不足し、様々な悪影響を及ぼす。動脈硬化は体のいたるところで起こる。 「高コレステロール値」、「糖尿病、高血圧、高脂血症」、「喫煙、肥満、運動不足、ストレス」「加齢」などが主な原因。
腎不全(じんふぜん)
腎臓の病気や障害などによって腎臓の機能が極端に低下した状態のこと。正常時の30%を下回った状態と定義される。 腎臓のろ過機能が低下して、本来尿として出るべき老廃物が体に溜まります。10%未満の末期状態にまで進行すると、体の様々な機能が低下して異常が発生する「尿毒症」となって、ひどい時は全身けいれんなどの症状が現れます。こうなると人工透析や腎臓移植による治療が必要です。
尿毒症(にょうどくしょう)
腎臓の働きが正常時の一割以下にまで下がり、尿として排泄される老廃物が体内にたまった状態です。全身にさまざまな障害が現れ、放置しておくと生命に関わります。症状例:疲れ、だるさ、思考力の低下、むくみ、胸に水がたまる、知覚異常、末梢神経痛、筋肉のけいれん、食欲低下、はき気、嘔吐、口内炎、高血圧、骨折、インポテンス、無月経など。
人工透析(じんこうとうせき)
病気や障害によって腎臓機能が十分に働かなくなった場合に、腎臓の「血液をろ過して綺麗にする」という機能を、専用の血液透析器を使った人工的な手段で代替すること。
壊死(えし)
壊死とは、身体の細胞や組織の一部分が死ぬことを指す。壊死した部分は正常に機能しなくなるため、最終的に体外に排出される。壊死した部分は、周囲の組織が再生したり線維化することで補われる。壊死範囲が広がるほど、その器官や臓器の機能が低下し、場合によっては完全に使い物にならなくなる。
線維化(せんいか)
皮膚や内臓の組織が傷害を受けた時に、コラーゲンなどの物質が多く作られ、損傷した箇所が埋められます。これが線維化です。細胞の"かさぶた"といえます。線維化した箇所は伸縮性がなく硬くなり、組織としても機能ないため、線維化が進みすぎると器官や臓器の機能を低下させることもあります。
不整脈(ふせいみゃく)
心拍数(脈拍)のリズムが一定でない状態。全く症状のでない「無症候性不整脈」と、症状のある「症候性不整脈」がある。 心臓が全身に血液を送り出す働きが低下することで、動悸、めまい、失神、息切れ、胸の痛みや違和感などの症状が現れる。血栓(血の塊)ができる原因になったり、突然死を起こす要因にもなる。
膀胱炎(ぼうこうえん)
尿が蓄えられる「膀胱」が細菌に感染して炎症をおこした状態。「排尿時や排尿後の痛み、おしっこの回数が増える(頻尿)、残尿感、尿に血が混じったり白く濁る」などの症状が見られる。女性に多く発症し、男性は比較的少ない。
尿道狭窄症(にょうどうきょうさくしょう)
尿道狭窄症とは、尿道が狭くなり、それによって排尿障害を生じるものです。ほとんどが男性にみられる症状です。
怪我、炎症、尿道カテーテルや尿道からの内視鏡手術の際の尿道粘膜の傷などが元で発症します。他にも生まれつき尿道が狭い「先天性」の原因もあります。
前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)
前立腺肥大とは、加齢とともに前立腺の細胞数が増加し、前立腺が大きくなる症状です。
尿が細くなる・出にくくなる、残尿感がある、頻尿になる、といった特徴があります。
腎萎縮(じんいしゅく)
腎臓に血液が送られなくなり細胞が死ぬと、その部分は硬い繊維状の組織になって機能しなくなります。その結果、腎臓が小さく硬くなった状態のこと。
敗血症(はいけつしょう)
細菌による感染が体の全身まで及んだもので、生命の危機的状態です。
ショック、呼吸困難、意識障害などが起こり、早期に治療を行わなければ100%死亡します。
ショック
血圧が下がり血液の流れが著しく悪くなって、全身に酸素や栄養素が送られなくなった危機的な状態。意識障害や呼吸困難が起き、速やかに状態が改善されないと全身の臓器が機能不全に陥り死亡します。
肝不全(かんふぜん)
肝臓は、食べ物の消化、体の代謝、栄養素や化学物質の合成、解毒など、内臓の中でも非常に多くの機能を持つ臓器で、身体の内部環境を正常に保つのに重要な役割を果たしています。この肝臓の機能が著しく低下した状態が肝不全です。全身にさまざまな症状を引き起こします。急性と慢性の2種類があり、急性肝不全は多くの場合、肝移植が必要になります。
黄疸(おうだん)
眼の白目部分や皮膚が黄色く染まる症状。肌がくすみ、尿は褐色(濃い茶色)を帯びてきます。病気などが原因で体内のビリルビンという物質が過剰に増えることで起こります。
【参考】腰痛や黄疸が見られる病気腰痛や黄疸が見られる病気(詳細)
肝性脳症(かんせいのうしょう)
肝臓の機能低下によって起こる意識障害。肝性昏睡、または門脈体循環性脳障害とも呼ばれる。初期には「睡眠リズムの変化」、「周囲に対する無関心」、「判断能力の低下」、「異常行動」、「言語障害」などの症状が見られ、進行すると興奮・錯乱状態になり、パニックや癇癪を起こし暴れだすようになる。末期にはほとんど眠った状態になり、意識がなくなる。
潰瘍(かいよう)・糜爛(びらん)・穿孔(せんこう)
皮膚や粘膜の、表面近くの組織がなくなり、下層の組織がむき出しになった状態のことを「潰瘍」といいます。下層まで至らない軽度のものは「糜爛」と呼ばれます。下層もなくなって臓器の壁や組織に穴があいた状態が「穿孔」です。
肝膿瘍(かんのうよう)
肝臓が細菌に感染して膿(うみ)がたまる病気。大腸菌によるものが最も多い。腹痛、発熱、肝臓の腫れが主な症状。
腹膜炎(ふくまくえん)
腹膜とは、胃や肝臓といった腹部の臓器の全体または一部をおおっている薄い半透明の膜のことで、腹膜炎とは、この腹膜に炎症が起きている状態がのこと。胃・腸・虫垂・胆嚢・膵炎などの臓器に炎症や穿孔が起こり、腹膜が細菌に感染することで生じる。主な症状は、急な腹痛、発熱、寒け、吐き気、嘔吐など。
内視鏡(ないしきょう)
細長い管の先端にライト付きの小型カメラを内臓した医療器具。先端を体内に挿入することによって内部の映像を手元のモニターで見ることができる。カプセル型のものもある。
造影剤(ぞうえいざい)、バリウム
X線検査(レントゲン)などの画像診断において、画像の明暗を強くして見やすくしたり、特定の組織をはっきりと映しだすために、事前に患者に投与される医薬品を「造影剤」という。「バリウム」はこの造影剤の一つで、胃、小腸、大腸といった消化器系の消化管を造影するために使われる。
膿腎症(のうじんしょう)
膿腎症とは、水腎症に細菌の感染が加わって腎臓にも感染し、腎臓に膿がたまる病気のことを言います。
膿腎症が悪化すると敗血症を併発して死亡することもあります。
更年期障害(こうねんきしょうがい)
女性が月経(生理)の終わりである「閉経」を迎える平均年齢50歳の前後を更年期といいます。卵巣が役割を終えてホルモンの分泌が低下していく時期で、ホルモンバランスの変化の影響によって現れてくる様々な症状を更年期障害といいます。肌のほてり、のぼせ、むくみ、気分の落ち込み、動悸、頭痛、めまい、冷え性、肩こり、腰痛など症状は様々です。
月経不順(げっけいふじゅん)・生理不順(せいりふじゅん)
月経(生理)に異常が現れている状態。
「月経周期(25〜38日間)が極端に短くなったり長くなったりする」、「生理が始まって出血が見られる期間(月経持続期間)が極端に短くなったり長くなったりする」、「生理の際の経血量が極端に少なく、または多くなる」といった症状がある。ホルモンバランスが不安定になる思春期や更年期に見られたり、疲れやストレス、病気や薬の副作用などで生じることもある。
不妊症(ふにんしょう)
自然な状態で妊娠に至らない、もしくは妊娠を一定期間以上維持することができない状態のこと。
WHO(世界保健機関)の定義では、「避妊をしていないのに2年以上にわたって妊娠に至れない状態」となっている。
免疫(めんえき)
体内に侵入した細菌やウイルスなどを、「異物」と認識して攻撃し消滅させようとする人間の体の防御システム。体を病気や感染から保護する働きのこと。免疫系とも呼ばれる。
膣炎(ちつえん)
女性の膣で炎症が起きている状態。主に細菌感染によって起こる。体調不良による免疫の低下や、生理周期や妊娠によるホルモンバランスの変化によって細菌が繁殖しやすくなる。また、性行為による感染も多い(精液、膣分泌液、血液などをとおして感染する)。主な症状は「性器のかゆみ」と「おりものの異常(量が増える、悪臭がする等)」で、排尿時や性交時の痛みもよく見られる。
黄体ホルモン(おうたいほるもん)
女性ホルモンの一つで、子宮内膜を変化させて受精卵の着床を円滑にするなど、子宮を妊娠の準備をするように変化させる働きをもつ。また、妊娠後は「新たな排卵、子宮肥大、子宮収縮」等を抑え、出産までの間、妊娠を維持させる役目も果たす。
月に1回、月経が始まる前に卵巣から卵子が飛び出す「排卵」が起こるが、その際に黄体ホルモンの分泌量が急激に増加し、生理痛の症状を引き起こす原因ともなる。月経前の不快な症状は生理の1〜2週間前から月経が始まるまで続き、「月経前症候群(PMS)」と呼ばれる。
プロスタグランジン
血圧の上昇・下降、血管の拡張、筋肉や神経への作用など、様々な生理作用をもつ物質。全身の炎症や痛みの原因となる物質でもある。
生理時には子宮の収縮を促進し、生理の経血を膣から体外に排出する働きをするが、プロスタグランジンの分泌量が多すぎると生理痛を引き起こす原因にもなる。
子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)
子宮内膜が何らかの病原菌の感染を受け、不正出血、下腹部の不快感や下腹部痛、腰痛、おりものの増加などを引き起こす病気。
子宮頸管ポリープ(しきゅうけいかんぽりーぷ)
子宮頸管の粘膜が増殖して子宮口から垂れ下がる症状。痛みのないのがほとんどだが、おりものが増える。不正出血が起こることがある。
子宮内膜ポリープ(しきゅうないまくぽりーぷ)
子宮頸管の粘膜が増殖して子宮口から垂れ下がったもの。痛みのないのがほとんどだが、おりものが増える。不正出血が起こることがある。
子宮膣部びらん(しきゅうちつぶびらん)
重層扁平上皮という組織のおおわれているはずの子宮膣部が、子宮頸管をおおっている円柱上皮という組織に広くおおわれてしまう症状。おりものの増加、不正出血などが見られる。
クラミジア頸管炎(くらみじあけいかんえん)
子宮頸部がクラミジア科の細菌に感染する病気。おりものの異常、尿道炎、排尿不快感などを伴う。進行すると卵管の内腔の障害や不妊症を引き起こす。
無月経(むげっけい)
月経(生理)が全くない状態のことを「無月経」といいます。 無月経には大きく2種類あり、18歳の誕生日までに初潮(初めての月経)が起きないことを「原発性無月経」といいます。性分化障害や染色体異常など、病気や遺伝子異常が原因であるケースが多いため、16歳くらいまでに初潮が起きない時は婦人科を受診しましょう。 もう一つが「二次性無月経」または「続発性無月経」と呼ばれるもので、初潮後の大人の女性に3か月以上月経がない状態を指します。過度のダイエット、スポーツ、拒食症などによって痩せすぎた場合によく起こります。ちなみに妊娠した場合も月経がなくなるので「無月経」に分類されます。
馬尾症状(ばびしょうじょう)
腰椎の内側には中枢神経である脊髄や、神経の束である馬尾神経が通っていて、下半身の運動、知覚、膀胱や腸の働きをコントロールしている。これらの神経が骨や椎間板の変形などにより圧迫・損傷されると、以下のような下半身の障害が現れてくる。これらの症状を馬尾症状と呼ぶ。
  • 両足やお尻のまわりの"しびれ"や"麻痺(まひ)"
  • 両足の筋力低下 → 「足に力が入らない」「足首のところで足を上げられない」「つま先立ちできない」
  • 「しばらく歩くと足の痛みやしびれが増して歩けなくなり、休むとまた歩けるようになる」を繰り返す(間欠性跛行)
  • 膝の下やアキレス腱を叩いた時の反射的な動きが鈍る、足の裏の感覚がおかしくなる(足の感覚障害)
  • 足に冷えを感じる
  • 排尿・排便障害 → 尿が出にくい、尿がもれる(失禁)、尿の回数が増える(頻尿)、慢性的な便秘
  • 股間に熱さを感じる、会陰部の異常な感覚、歩行中の勃起
抗体(こうたい)
体内で作られるタンパク質の一種。体内への細菌やウイルスの侵入に対し、体が抵抗しようとする時に働く物質。
保存的療法(ほぞんてきりょうほう)
一般に外科手術以外の治療法全般を指します。つまり、身体に傷を付けずに(出血させずに)治療する方法です。
身体に薬を塗付したり、口から内服薬を服用するなど、薬を使って治療を行う「薬物療法」、患部を温める「温熱療法」、患部をコルセットなどの器具で固定する「装具療法」、患部に引っ張る力を加える「牽引療法」、筋力アップのトレーニングや柔軟性を高めるストレッチを行う「運動療法」などがあります。
反対語:外科的療法(観血的療法)
外科的療法(げかてきりょうほう)
一般に手術のことを指します。人体を切開し、出血させて治療する方法の総称です。観血的療法(かんけつてきりょうほう)とも言います。
反対語:保存的療法

骨粗鬆症(こつそそうしょう)
骨の内部は、衣類のように細い繊維状の組織が密集して形成されている。この密度(骨密度)が低下して繊維間の隙間が大きくなり、骨に小さな穴がたくさん空いたような状態になる症状のこと。骨が弱くもろくなるため、転倒やくしゃみなどの小さな衝撃でも骨折をしたり、骨が曲がったりしやすくなる。
体の中ではたえず古い骨が壊され、新しい骨が作られている。骨の成分であるカルシウムやミネラル、タンパク質などの栄養素の摂取が十分でないと、新しく作られる骨よりも壊れる骨の量の方が多くなり、結果として骨の密度が低下する。
高脂血症(こうしけっしょう)
血液中の脂質の量が異常に高い状態のこと。脂質にはコレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸などがあり、それぞれの量によって高脂血症にもいくつかのタイプがあります。高脂血症で血中脂質が高い状態は、血液がドロドロで血液の流れが悪い(血行が良くない)ため、狭心症、心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めたり、痛風など血液の異常が原因となる様々な病気も引き起こします。高脂血症の治療・予防のためにも脂肪分の多い食品の取り過ぎは控えましょう。

閉塞性動脈硬化症
足の動脈硬化によって主に下半身の大きな血管が慢性的に狭くなる病気で、「慢性動脈閉塞症」とも呼ばれる。発症すると、5年後には約20%が心臓や脳の血管疾患を発症し、これが原因で約15%が死に至ると言われている。主な症状は下半身の冷えや間欠跛行。症状が腰部脊柱管狭窄症によく似ており、実際、腰部脊柱管狭窄症の患者の6.7%に合併症として発症するといわれる。動脈硬化と同じく、肥満、高血圧、高脂血症、喫煙などが危険因子で、50代以降の高齢の男性で、心筋梗塞や脳梗塞の病歴がある人は特に注意が必要。定期的な検査を受けるのが望ましい。
自律神経(じりつしんけい)
身体の機能をコントロールする神経。全身に張り巡らされ、発汗や体温、呼吸、内臓の動きなどを調整している。
自律神経には、体を活発に動かして"心身が緊張した時(ストレスがかかる時)"に優位になる「交感神経」と、休憩したり眠気を感じたりと"心身がリラックスしている時"に優位になる「副交感神経」がある。この2つの神経がバランスよく働いているため身体は健康な状態に保たれている。 ところが疲れやストレスが溜まった状態が続くと、自律神経のバランスが交感神経にばかり傾いてしまい、身体のあちこちに不調が現れてくる(自律神経失調症)。
自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)
疲れやストレスの蓄積により、身体の様々な機能をコントロールする神経「自律神経」の働きに乱れが生じ、身体のあちこちに不調や不快症状が現れる病状。
(症状の例):めまい、冷や汗、ふるえ、動悸、血圧が激しく上下する、立ちくらみ、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、腰痛、倦怠感、不眠症、生理不順、味覚障害、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、被害妄想、うつ状態など
骨棘(こっし)
骨の一部が変形し、トゲのようなでっぱりを形成したもの。
ヒアルロン酸
膝関節内に存在する「関節液」の主成分。関節液は潤滑油のように関節がスムーズに動くのを助け、関節に滑らかさと弾力性を与えているほか、関節軟骨に栄養を与えるなど、重要な役割を果たす。ヒアルロン酸の注射はひざ痛の有効な治療法の一つで、軟骨の破壊を防ぎ炎症を抑える。
O脚(おーきゃく)
O脚とは、膝が外側に曲がっていて、ひざとひざの間に手の指3本分くらいの大きなすき間が空いている状態。いわゆる「がに股」のこと。
関連:X脚
X脚(エックスきゃく)
X脚とは、膝が内側に曲がった、いわゆる「内股」の状態。膝から上は内側を向き、膝から下は外側に広がって、脚がアルファベットの「X」のように変形している。
関連:O脚

関節液(かんせつえき)
関節内に少量存在する液体。別名「滑液(かつえき)」。無職透明で粘り気があり、関節がスムーズに動くのを助ける潤滑油のような働きをして、関節に滑らかさと弾力性を与えたり、関節の軟骨に栄養を与える働きをしている。関節内の滑膜(かつまく)という部分で作られる。滑膜に炎症が起こり、関節液が過剰に分泌されて膝関節内に溜まるのが、いわゆる「ひざに水が溜まった状態。
滑液(かつえき)
関節液の別名。
関節炎(かんせつえん)
関節に炎症がおきている状態の総称。関節部の腫れ、指などで押した時に痛み(圧痛)、膝のこわばりや動きの悪さ、駆動域の制限などの症状が表れる。
腫瘍(しゅよう)
体の細胞が異常に増殖して大きくコブ状になったもの。人体に悪影響を及ぼさない良性腫瘍と、近くの組織に転移して体を破壊しながら増え続けていく悪性腫瘍(癌(がん))がある。
関連:肉腫(にくしゅ)腫瘤(しゅりゅう)
肉腫(にくしゅ)
骨、軟骨、筋肉、血管、神経などに発生する悪性腫瘍。皮膚や粘膜にできる悪性腫瘍は「癌(がん)」と呼ばれる。
腫瘤(しゅりゅう)
腫れものやこぶのこと。
関連:腫瘍(しゅよう)

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
太ももの表側の筋肉。主に膝を伸ばす働きをする。
画像、位置、構造はこちらから
ハムストリングス
太ももの裏側の筋肉。主に膝を曲げる働きをする。
画像、位置、構造はこちらから
腓腹筋(ひふくきん)
ふくらはぎの筋肉。つま先を上げるように足首を曲げる働きをする。
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関節包(かんせつほう)
関節を包む袋状の組織。関節包の内側(関節腔)には滑膜(かつまく)という組織があり、潤滑油である関節液(滑液(かつえき))を分泌して、関節の動きを滑らかにする。
滑膜(かつまく)
関節を包む袋状の組織「関節包」の内側にある薄い膜状の組織。関節の軟骨に栄養を供給する。
温熱療法(おんねつりょうほう)
患部を温めて血行を良くすることで、炎症促進物質や疲労物質を排出しやすくし、かつ筋肉や関節のこわばりをとる治療法。ホットパックや電気・超音波を使った方法のほか、入浴、カイロ、コルセット、サポーターなどを使った手軽な方法もある。
ホットパック
ジェル状の温熱剤が入ったパック。熱湯などで充分に温めてから膝に巻きつけて使う。保冷剤の温熱版のようなもので、長時間温かい状態を維持できる。主に医療機関における温熱療法で使用される。

関節鏡視下郭清術(かんせつきょうしかかくせいじゅつ)
関節鏡(関節内部を観察するための内視鏡)を用いる手術法。 膝に数カ所の小さな穴を開け、そこから細い関節鏡や手術器具を挿入し、モニターを通して関節鏡の映像を見ながら手術を行う。
関節鏡(かんせつきょう)
関節内部を観察するための内視鏡。内視鏡とは、先端にカメラとライトのついた、光ファイバー製の細長い管状の医療器具で、カメラに映る体内の様子をモニター画面で確認することができる。患部の診断や関節鏡を使った手術で用いられる。
人工関節置換術(じんこうかんせつちかんじゅつ)
傷んだ関節の一部または全部を、人工的に作られた関節に置き換える手術。
再建手術(さいけんしゅじゅつ)
靭帯がきれた場合、膝周辺の腱を切り取って靭帯の代わりにする手術。

サイトカイン
たんぱく質を主成分とする物質。多くの種類があり、炎症作用、交代作用などに関与する。関節液内に含まれ、これが過剰に作られると、「変形性ひざ関節症」「関節リウマチ」などで見られる滑膜の増殖や関節破壊の原因となる。
関節固定術(かんせつこていじゅつ)
関節の軟骨部分を全て削り取ってしまい、骨と骨とを接触させた状態で、ネジやプレートで固定する手術。
手術療法(しゅじゅつりょうほう)
体を切開し、患部組織の切り取り、縫合、、除去などを行う治療法。外科的療法とも言う。具体的な症状、患部の状態、患者の状態や年齢を考慮して、状況に合った手術法を選択する。
装具療法(そうぐりょうほう)
膝関節の保護・固定・動きの安定を目的とした器具(装具)を膝周辺に取り付け、負担や痛みを軽減する治療法。

運動療法(うんどうりょうほう)
体を動かすことで、筋力、柔軟性、体力、心肺機能といった体の機能を強化し、身体機能の改善と患部への負担を減らすことを目的とした治療法。運動療法として行われるものには、「筋力トレーニング」「ストレッチング」「全身運動」の大きく3つがある。
薬物療法(やくぶつりょうほう)
内用薬、外用薬、薬物注射などによって薬を服用し、薬の持つ様々な効果で症状の改善を図る治療法。
消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)
その名のとおり、炎症を抑えて痛みを和らげる効果のある薬剤。薬物療法で使用される薬の多くを占める。
ステロイド
腎臓の隣にある「副腎」で分泌されるホルモンの一つで、副腎皮質ホルモンとも呼ばれる。 炭水化物・脂質・タンパク質の代謝制御、免疫系の制御、炎症の抑制など様々な働きを持ち、その有効成分を化学合成したものがステロイド剤です。医薬品として、炎症性の病気、免疫系の病気、アレルギー性の病気などに広く用いられている(例:膠原病、関節リウマチ、ネフローゼ、喘息、アレルギー症状、めまい、耳鳴りなど)

放射線療法(ほうしゃせんりょうほう)
体外(または体内)から放射線を照射して細胞を殺すことで病状を回復させる療法。細胞分裂の盛んなガン細胞に対してより大きな効果があるため、ガンの治療によく活用されている。正常な細胞にもある程度ダメージはあるものの、正常な細胞は時間とともに回復する(ガン細胞は回復しない)ため、時間の間隔をあけて処置が行われる。手術療法に比べて身体への負担が少ない治療法で、高齢者にも適応できる。
跛行(はこう)
足を引きずって歩くこと。
RICE(ライス)
スポーツの現場で基本となっている応急処置法。「Rest(安静)」、「Ice(冷却)」、「Compression(圧迫)」、「Elevation(挙上)」 の4要素から成り、それぞれの英語の頭文字をとった言葉。

問診(もんしん)
医療機関における診断法の一つ。医師が患者に様々な質問をして状態を把握する診断方法。
視診(ししん)
医療機関における診断法の一つ。痛みが起きている箇所やその周辺の皮膚の状態を目で見て異常がないか確認する診断方法。
触診(しょくしん)
医療機関における診断法の一つ。患部を手で触ったり動かしてみて反応を見る診断方法。
血液検査(けつえきけんさ)
医療機関における検査・診断法の一つ。腕から注射器で血液を採取し、その成分を調べる。
関節液検査(かんせつえきけんさ)
医療機関における検査・診断法の一つ。膝関節に注射をして関節液を採取し、その色や成分を調べる。

X線検査(えっくすせんけんさ)
医療機関における検査・診断法の一つ。X線またはレントゲン線と呼ばれる電磁波(放射線の一種)を照射し、患部を正面や横から撮影して、骨や関節の状態を調べる。レントゲン撮影とも言う。
レントゲン検査
医療機関における検査・診断法の一つ。X線またはレントゲン線と呼ばれる電磁波(放射線の一種)を照射し、患部を正面や横から撮影して、骨や関節の状態を調べる。X線検査とも言う。
MRI検査(えむあーるあいけんさ)
医療機関における検査・診断法の一つ。「核磁気共鳴画像法」を略して「MRI」と呼び、磁気の力によって対象物の断面を写真のように表示する画像検査法。
CT検査(しーてぃーけんさ)
主にX線(放射線)を利用して全身を調査する機器「CT機器」を使い、得られた人体の内部情報をコンピュータ上で処理し、立体的・断層的に画像表示する検査法。「コンピュータ断層撮影」の略称。CTスキャンとも呼ぶ。
コンピュータ断層撮影(こんぴゅーただんそうさつえい)
主にX線(放射線)を利用して全身を調査する機器「CT機器」を使い、得られた人体の内部情報をコンピュータ上で処理し、立体的・断層的に画像表示する検査法。略して「CT」と呼ばれることが多い。

造影検査(ぞうえいけんさ)
造影剤という医薬品をあらかじめ患者に投与してからX線MRICTといった画像検査を行うもの。検査結果の画像のコントラストが強まる(明暗差がはっきりする)ため、患部の状態がよりはっきりと明確に分かるようになる。
骨シンチグラフィー(こつしんちぐらふぃー)
テクネチウムという放射線医薬品の注射を行い、体内から放出されるガンマ線(放射線)を検出して画像化する画像診断法。アイソトープ検査とも呼ばれる。
アイソトープ検査
テクネチウムという放射線医薬品の注射を行い、体内から放出されるガンマ線(放射線)を検出して画像化する画像診断法。骨シンチグラフィーとも呼ばれる。
関節鏡検査(かんせつきょうけんさ)
メスで膝に小さな穴や切り込みを作り、関節鏡(内視鏡)と呼ばれる光ファイバーを使った小さなカメラ差し込み、関節内の状況をモニターで確認する検査法。
生体組織診断(せいたいそしきしんだん)
病気に侵されている細胞の組織を、専用の細い針を使って一部採取して、顕微鏡で調べる検査法。「生検(せいけん)」や「バイオプシー」ともよばれる。

生検(せいけん)
「生体組織診断(せいたいそしきしんだん)」の略称。病気に侵されている細胞の組織を、専用の細い針を使って一部採取して、顕微鏡で調べる検査法。「バイオプシー」ともよばれる。
バイオプシー
病気に侵されている細胞の組織を、専用の細い針を使って一部採取して、顕微鏡で調べる検査法。「生体組織診断(せいたいそしきしんだん)」や「生検(せいけん)」ともよばれる。
合併症(がっぺいしょう)
合併症とは、ある病気が原因となって起こる別の病気のこと。
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