胃がんで腰が痛むケース

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『胃がん』の詳細 - 症状・原因・治療法

腰痛を引き起こす可能性のある病気や障害の一つに胃がんがあります。
ここでは、その特徴や腰痛との関連について解説します。

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1.胃がんが疑われる症状

腰の痛みのほかに、以下の様な症状・特徴が見られる場合、胃がんが発症している可能性があります。

イラスト:上腹部が痛む


  • お腹がすいている時や食事の後の腹痛
  • お腹が張ったような感じ(膨満感)
  • 胃もたれ、胸焼け、ゲップ、吐き気や嘔吐、食欲がない
  • みぞおちあたりに固いしこりがある

◆初期

初期の胃がんでは、半数以上に自覚症状が現れません。
早期に現れやすい症状は、"上腹部(みぞおち)の鈍い痛み"で、空腹時と食後に痛みやすいのが特徴です。お腹が張ったように感じる"胃の膨満感"もよく見られる症状です。そのほか、胸焼け、ゲップ、吐き気・嘔吐などが起こることもあります。

◆中期

がんが進行すると初期の症状が多くの患者に見られるようになります。
食事中や食事後に様々な胃の不快感や違和感を感じるようになり、腹痛が食事に関係なく起こるようになります。胃もたれがひどく食欲がなくなり、体重の減少、全身のだるさ、頭痛、めまい、動悸、口臭、下痢、便秘なども現れてきます。

◆後期

更に病状が悪化すると、みぞおちやへその上あたりを触った時に"固いしこり(腫瘍)"があるのが分かります。
そのほか、お腹に水がたまって膨らむ(腹水)、貧血、血を吐く(吐血)、黒いタール状の便がでる(下血)、味覚異常、嚥下症状(物を飲み込むのが困難)、胸・背中・腰の痛みなども見られるようになります。




これらの症状は消化器の病気で多く見られるもので、胃がんに特有の症状ではありません。また、胃がんの症状、経過、進行速度は個人差が大きく、何年も経ってから症状が現れたり、自覚症状がないままに進行したり、急激に悪化したりと、様々なケースがあります。
こうしたことから病気の発症に気づかなかったり、他の病気と誤って診断されたりして、ガンの発見が遅れることも多いです。症状が最もよく似ているのは慢性胃炎です。胃潰瘍も間違えやすい病気の一つです。

2.胃がんとは? - 特徴や原因

胃がんイメージ

胃がんはその名のとおり胃にできる悪性腫瘍(癌(がん))です。

発症者は年間10万人以上と非常に多く、死亡数も年間4〜5万人で、全てのがんの死亡者数の約1/4を占めるなど、特に危険で警戒が必要ながんの一つです。
高齢者ほど発症しやすく、50〜60歳代の患者が全体の6割です。男女比では2:1で男性に多く見られます。


◆がんができる原因

胃がんの原因はまだ完全には分かっていません。
がんの発生につながると考えられている危険因子は様々です。主なものを以下に挙げます。

1.食べ物

胃がんのリスクを高める・減らす食べ物

胃がんは欧米人より日本人に多く、食生活の欧米化に伴い減少傾向にあることから、食生活との関係が深いと考えられており、全体の約30%は食べ物が原因といわれます。

「米飯、塩辛い食品、脂肪分の多い食品、熱すぎる飲食物、焦げた食物」などの食べ過ぎが危険因子とされます。外食は塩分と脂肪分が高めの傾向があるため、外食が多い人ほど発がんリスクが高くなります。そのほか、不規則な食生活、早食い、食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎも要因の一つです。

※胃がんの発生を抑える効果が期待できるもの
緑黄色野菜、果物、牛乳などの乳製品を摂取すると胃がんにかかりにくくなるとされています。

2.発がん性物質

活性酸素、食品添加物、防腐剤、カビ、ダイオキシン類、ジメチルニトロソアミンなどの物質です。
体内で作られる活性酸素は、激しい運動をした時、強いストレスを感じた時、細菌やウイルスに感染した時、肥満や喫煙時などに多く作られ、過剰に生産されると体の組織にダメージを与えます。ジメチルニトロソアミンは魚や肉に含まれ、焦げをつくると増加します。

3.その他

喫煙者はたばこを吸わない人に比べて胃がんのリスクが2〜3倍高いといわれます。また、胃潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌に長期間感染することで胃がんの発生率が高まることがわかっています。不規則な生活やストレスも危険因子です。


◆胃がんの種類

がんがどこまで広がっているかによって、「早期胃がん」と「進行胃がん」の大きく2つに分けられます。
早期胃がんは、胃の内側の粘膜から粘膜筋板、粘膜下層までと、がんの広がりが比較的浅いものをいいます。進行胃がんは、更に深い筋層、漿膜下層、漿膜まで広がっているものです。

胃がんの初期(早期胃がん)は、がんの進行が遅く、症状も現れにくいのが一般的です。しかし、発症から2、3年経って進行胃がんになると、がんは急速に成長し、症状も急激に悪化していきます。この状態になると手術を行っても再発の可能性が高くなります。

イラスト図解:胃壁の構造
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3.診断・治療・予防

◆診断

バリウム検査による胃画像

胃がんの発見と診断には、造影剤を使った胃のX線検査「消化管造影検査(バリウム検査)」や内視鏡検査が有効です。
他にも胃に針を刺して組織の一部を採取し、ガン細胞がないか顕微鏡で調べる「生検(バイオプシー)」という方法もよく行われています。


◆治療

手術によってがんの広がっている組織を切除する治療が基本になります。

早期胃がんの治療

がんの広がりが浅いため、お腹を大きく切開せず、切除範囲も小さくて済む手術法が適応されます。
主に内視鏡を使った手術法を行います(粘膜切除手術、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、腹腔鏡手術、レーザー療法など)。これらの手術は体への負担が少なく入院期間も短めで、早期に社会復帰することができます。

早期がんは切除手術だけで回復することが多いですが、がんがリンパ節に転移しているなど症状の広がりがみられる場合は、化学療法や放射線療法も組合せて行います。

進行胃がんの治療

がんに冒された箇所を周辺組織ごと大きく切除する根治手術(病気を完全に治すことを目的とした手術)が主流です。胃を部分的に切除する方法と、全部摘出する方法があります。胃の一部を切除した場合は、残った胃や小腸を使って食物の通り道を再建します。

がんの転移が進んでいると、手術で全てのがんを切除するのは難しく再発の可能性も高まります。「がんの転移がみられる」、「高齢や全身の病気によって手術ができない」、「手術できない箇所にがんがある」といった重症ケースでは、抗がん剤による治療を行います。

手術後

入院期間は、胃を切除した場合は2〜3週間程度、胃を全て切除したなら1ヶ月くらいです。
退院後1〜2ヶ月で社会復帰できますが、手術後5年くらいは定期的に通院して経過の観察を行います。


◆予防

定期健康診断で胃の検査

治療法の進歩によって、胃がんは早期に治療すればほぼ100%治るほどになりました。そのため「早期発見」が何より重要です。
ただ、胃がんは初期の症状がほとんど表れないのが普通で、症状が出て発見される頃にはがんが進行していることが多いです。また慢性胃炎や胃潰瘍など、他の胃の病気と症状がよく似ているため、誤って診断されることもあります。こうしたミスを減らすためにも、必ず年に一度は健康診断で胃がん検診(バリウム検査)を受けるようにしましょう。


4.胃がんデータ

【受診科】

  • 消化器外科

【症状が似ている病気】

  • 慢性胃炎や胃潰瘍
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消化器系の器官
消化器系の全体解剖図

胃・十二指腸の断面と名称イラスト:胃の各部名称
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