大腸がんで腰が痛むケース

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『大腸がん』の詳細 - 症状・原因・治療法

腰痛を引き起こす可能性のある病気や障害の一つに「大腸がん」があります。
ここでは、その特徴や腰痛との関連について解説します。

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1.大腸がんが疑われる症状

腰の痛みのほかに、以下の様な症状・特徴が見られる場合、大腸がんが発症している可能性があります。

大腸がんによる排便障害


  • 血便が出る
    (肛門から血が出たり、血が混じった赤黒い便が出る)
  • 下痢や便秘を繰り返す
  • 便が細くなる
  • 腹痛が見られる(時には腰痛も)

最も多い症状が、腸内での出血による「血便」です。
がんが肛門から遠い場所にできる「結腸がん」では、血の混じった赤黒い便がでます。肛門に近い場所にできる「直腸がん」では、排便時に肛門から出血して真っ赤な血が出ます。

他の症状としては、腹痛、下痢、便秘などがあり、主に排便に関連する異常が現れます。

こうした症状は「痔(ぢ)」と非常によく似ていて間違えやすいので注意が必要です。

判別のポイント
大腸がん
便のまわり全体に血がつく便のまわりは血がつかない
じわじわと血が出続ける時間をおいて血が出たり止まったりを繰り返す

2.大腸がんとは? - 特徴や原因

大腸がんイメージ

大腸にできる悪性腫瘍(癌(がん))が大腸がんです。

大腸は、肛門に近い部分「直腸」と、それ以外の部分「結腸」に分かれます。直腸にできたがんを直腸がん、結腸にできたがんを結腸がんと呼びます。

はじめに大腸の表面の粘膜にがんが発生し(早期がん)、その後、徐々に深部へと広がっていきます(進行がん)。

大腸がんの発生頻度は高く、日本人のがんで最も多い「肺がん」の次に多いのが「大腸がん」や「胃がん」です。死亡率も高めで、日本人女性のがん死亡率では第一位、男性でも上位に入ります。
年齢・性別で見ると、高齢になるほど発症しやすく、特に60歳代から70歳代で多く発見されます。男女差はあまりありません。


◆がんができる原因

欧米風の食事・肉食

動物性の食品が中心の欧米式の食生活が普及するにつれてがんの発生率が高まったことから、高たんぱく・高脂肪な食事が大きく影響していると考えられています。

赤肉のリスク

赤肉の食べ過ぎが大腸がんのリスクを増大させるとして、世界がん研究基金の「がん予防10か条」では、牛・豚・羊の赤肉、なかでもハム、ベーコン、ソーセージ、サラミ、燻製肉などの加工肉の摂り過ぎを避けるよう推奨されています。

高脂肪・高カロリーのリスク

脂肪分の多い肉をたくさん食べ、カロリー摂取量の多い人ほど、特に大腸がんにおいてがんの発生率が高まることが、米国国立がん研究所の公開資料において指摘されています。

食物繊維不足のリスク

食物繊維の摂取量が減ったことで腸内環境が悪化し、がんの発生率が増加しているとも言われます。実際に食物繊維の摂取量が少ない人(平均約6g)のリスクが高くなる事が確認されています。

その他の危険因子

  • 飲酒・喫煙
    1日平均1合以上のお酒を飲む人や、喫煙の習慣のある人は、これらの習慣のない人に比べて大腸がんになりやすいことが分かっています。

  • 肥満
    太り過ぎが大腸がんのリスクを高めることが確実視されています。特に男性の肥満は要注意です

  • 遺伝的要因
    特に55歳以前に大腸がんが発症した場合に、親にも大腸がんの病歴があるケースが統計上多くみられます

  • 精神的ストレス
    腸の働きに影響し、病気のリスクを高めます

  • その他の病気
    1. 「女性特有のがん」
      乳がん、子宮がん、卵巣がんを発症した女性は、大腸がんに進行するリスクが増えます
    2. 「大腸の病気」
      潰瘍性大腸炎、家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)など
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3.診断・治療・予防

◆診断

はじめに便潜血検査が行われます。
便の一部を採取して、人の血液が混じっていないか調べるものです。検査が陽性の場合、大腸に病気や異常が発生している可能性があるため、更に詳しく調べるために精密検査を行います。

マイクロスコープ(内視鏡)検査

精密検査には「大腸内視鏡検査」と「注腸X線検査」があります。
大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入して、カメラの画像で内部を確認するものです。注腸X線検査(注腸バリウム検査)は、肛門からバリウムを注入して、大腸のX線撮影を行ないます。


◆治療

手術によってがんの広がっている組織を切除する治療が基本になります。

早期がんの治療

がんが大腸の表面の粘膜にとどまっている早期がんであれば、内視鏡を使ってがんを切除する「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」や、肛門を器具などで開いて腫瘍を切除する「経肛門的切除術」を行います。
がんを早期に発見して取り除くことができれば、90%以上は完治します。がんがリンパ節に転移しているなど症状の広がりがみられる場合は、抗がん剤による化学療法や放射線療法も組合せて行います。
ただし、発見が遅いとがん細胞の一部が残って肝臓や肺に転移しやすく、生存率も低くなります。

進行がんの治療

がんが粘膜の奥深くまで広がってたり、リンパ節や他の臓器へがんが転移している「進行がん」の場合は、内視鏡手術では対応できないため、お腹を切開して行う「開腹手術」が必要になります。
がんの転移があれば転移先の治療も必要になります。

転移が進んでしまうと、手術のみで全てのがんを切除するのは難しく、再発の可能性も高まります。そのため、がんが広く転移していたり、がんの場所が悪い、高齢で体力がない、全身の病気があるなどの理由で手術ができない場合は、抗がん剤による治療を行います。
抗がん剤などの化学療法や、放射線でがん細胞を死滅させる放射線療法は、がんの再発予防にも効果があります。

人工肛門
イラスト図解:人工肛門

大腸から肛門まで、または直腸から肛門までを摘出した場合、排便が困難になるため「人工肛門」を作ります。
人工肛門とは便を排泄するためにお腹に穴をあけて腸管をつなげたものです。一生使用する永久人工肛門と、病気が治れば閉じられる一時的人工肛門の2種類があります。


手術後

手術後も医師の指示に従って定期的な検査を受けることが大切です。しっかり定期検査を受けていれば、再発しても80%以上は2年以内に発見でき、十分に切除が可能です。他臓器への転移も、早いうちに発見して数が少なければ切除術が行えます。


◆予防

前述したようながんの発生を高めるリスクをできるだけ減らすことが重要です。
普段から暴飲暴食は控え、加工肉を摂りすぎず、食物繊維を多めに摂取しましょう。動物性の肉を減らすと大腸がんのリスクが減るといわれています。
食事以外では、適度な運動、十分な睡眠、疲れやストレスをためこまない規則正しい生活を送ることを心がけましょう。

がんを発症した場合は「早期発見、早期治療」が何より重要です。
大腸がんは目立った症状が現れないこともあり、血便などの症状も痔と勘違いして放置されやすく、治療が遅れることもあります。自分で気づくのはなかなか難しい病気ですので、年に一度は市民検診などの定期健康診断を受けるようにしましょう。日本では35歳〜40歳以上の人に対して、健康診断で「大腸がん検診」を受けることが推奨されています。


4.大腸がんデータ

【受診科】

  • 消化器外科/肛門科

【大腸がんの原因となる病気】

  • 乳がん、子宮がん、卵巣がん、潰瘍性大腸炎、家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)など

【大腸がんが原因で起こる病気(合併症)】

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消化器系の器官
消化器系の全体解剖図

大腸の断面と名称大腸・結腸・直腸・肛門
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