膵炎で腰が痛むケース

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『膵炎』の詳細 - 症状・原因・治療法

腰痛を引き起こす可能性のある病気や障害の一つに「膵炎(すいえん)」があります。
ここでは、その特徴や腰痛との関連について解説します。

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1.膵炎が疑われる症状

腰の痛みのほかに、以下の様な症状・特徴が見られる場合、膵炎が発症している可能性があります。

痛む箇所
膵炎によって痛む部位

  • みぞおちから左わき腹の上部にかけての痛み
    (
    痛みは背中や肩にかけて広がりやすい)
  • 発熱、吐き気・嘔吐、下痢、お腹の張った感じ
  • みぞおち(上腹部)に固いしこりがある

最も特徴的な症状は、腹部を中心とした広範囲の痛みです。
みぞおち(上腹部)"から左わき腹、そして背中、ときには肩にかけて激しい痛みが起こります。胸や腰まで痛むこともあります。

膵炎による痛みは、食事をすると強まり、絶食をすると軽くなります。また前かがみになると和らぐ傾向があります。こうした特徴から胃痛と勘違いされがちですが、胃薬を飲んでも痛みは治まりません。

急性の膵炎だと、大きな痛みが急に発生することが多く、慢性的な膵炎では、最初はお腹のコリや張りのような重苦しさがあり、徐々に痛みを感じてきて慢性化します。症状が悪化して膵臓の破壊が進むと、逆に腹痛はよくなります。

こうした痛みのほか、発熱、胸焼け、吐き気、下痢、腹部の張り、全身のだるさ、食欲がなくなる、黄疸などの症状も見られます。

◆重症時の症状

病気が進行すると脱水症状が現れはじめ、口の渇きや多尿・頻尿の症状がでたり、血圧が下がってショック状態に陥り、意識の低下、精神不安定、幻覚などの精神障害も表れます。そのほか、肺の合併症を引き起こして呼吸不全となることもあります。
最初は軽症でも、急な発作を起こしたり急激に症状が悪化することがあります。重症化すると2割から3割の方が亡くなるため早めの対処が肝心です。

◆症状が似ている病気

胃潰瘍胆石症腸閉塞膵臓がんなど


2.膵炎とは? - 特徴や原因

消化器系の器官
消化器系の全体解剖図
膵臓の構造
イラスト図解:膵臓と十二指腸の解剖図

膵臓(すいぞう)から分泌される膵液の消化酵素によって、膵臓自体が消化されて炎症を起こす病気が膵炎です。
経過によって、「急性膵炎」「慢性膵炎」に分けられます。


◆急性膵炎

40%程度はアルコールが原因で起こります(アルコール性急性膵炎)。体調が悪い時にアルコールを飲み過ぎたり、脂肪分の多い食事をとることがきっかけで起こります。
ほかにも胆石症や腹部のケガで膵液の出口がふさがって起こるなど、胆嚢(たんのう)の病気を原因とするケースも多いです。
原因がはっきりしないものも20〜40%ほどあります。


◆慢性膵炎

急性膵炎を繰り返して膵臓細胞の消化が進むと、膵臓の線維化や石灰化が起こり、膵臓が硬くなります。これにより膵臓の消化液の分泌機能が低下した状態です。
原因は急性膵炎と同じく「アルコールと胆石」で、1/3程度は原因不明です。男性の場合は70%がアルコールで、女性は原因不明が50%で最も多く、次いで胆石、アルコールの順になります。高脂血症の人にも見られることもあります。

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3.診断・治療・予防

◆診断

病院での診察・診断

血液検査による診断が基本です。血液中のアミラーゼという酵素の値が高いのが膵炎の特徴です。
さらに、胃潰瘍、胆石症、腸閉塞などの症状が良く似た病気と識別するために、尿検査、胸腹部X線検査、CTスキャン、超音波検査なども行われます。

◆治療・予防

治療は、安静を保ちながら薬物療法を行います。症状に応じて鎮痛剤、抗菌薬、消化酵素薬、タンパク分解酵素阻害薬などが投与されます。また、消化液の分泌を抑えるために絶食して点滴で栄養補給をします。

アルコールが原因の場合は禁酒を行うほか、脂肪分の多いものは控えます。
胆石症による結石があるときは除去する治療を行います。内視鏡を使った手術で取り除いたり、体外から衝撃波をあてて結石を砕くなどの方法があります。

これらの治療でも良くならないほど重症ならば、膵管と腸をつなぐといった外科手術を行う場合もあります。

予防法としては、アルコールを摂り過ぎないことが最も大切です。
アルコール性膵炎であることが分かっているなら禁酒は絶対です。胆石がある場合は膵炎以外の病気の原因にもなるので、できるだけ取り除いておいたほうがよいでしょう。
普段から暴飲暴食は避け、食事は脂肪分の多いものを減らすと再発予防につながります。


4.膵炎データ

【受診科】

  • 消化器内科/消化器外科/消化器科/内科

【膵炎の原因となる病気】

  • 胆石症、アルコール依存症、高脂血症など

【膵炎が原因で起こる病気(合併症)】

  • 肺の病気
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