グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンの効果

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腰痛に効くサプリ - その効果は?

サプリメントの効果

腰痛に効くとされる様々な成分を含んだサプリメントが次々と開発・販売されています。テレビのCMや雑誌の広告などで「長年苦しんだ腰痛から開放されます」、「坐骨神経痛によく効きます」といった宣伝文句とともに紹介されているのをよく見かけます。

有効とされる成分にはどのようなものがあるのか、実際のところどの程度の効果が見込まれるのか、どういった症状に有効なのか、具体的に解説します。

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1.サプリメントの有効成分とその効果・効能

腰痛に効果的とされ、通信販売などで関連商品が販売されている主な成分には、グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などがあります。これらは軟骨の成分の一部として存在するもので、関節痛に対するサプリメントとして数多くの製品が販売されています。


1-1.グルコサミン

グルコサミンは、糖にアミノ酸が結びついた単糖類の一種で、コンドロイチンの構成成分でもあります。人の軟骨の成分の一つで、自然界ではカニやエビ、貝の殻、動物の骨などに多く含まれています。

効果・効能

海外の研究結果によると、初期や中期の関節痛であれば痛みを和らげる効果があるとされています。
ぎっくり腰など、腰の使いすぎによって腰椎の関節に炎症が起こって腰痛が発生しているようなケースなら、ある程度の鎮痛作用が期待できそうです。しかし椎間板などの軟骨組織を修復するような効果はなく、椎間板ヘルニアによる腰痛や、慢性的な腰痛に対してはほとんど効果が見られません。

グルコサミンには、すり減った軟骨(椎間板)を補修したり、新たに作り出すような効能はなく、痛みの元となっている関節組織の炎症を抑える効果によって痛みを緩和していると考えられています。
軟骨などの血管が通っていない組織には、口から摂取した成分は浸透しないため、一度壊れた組織は再生しないというのが定説です。将来的にはiPS細胞などを使った再生医療によって軟骨も再生できるようになると期待されています。

グルコサミンは、エビやカニに含まれるキチン質が原料であるため、甲殻類にアレルギーがある人は注意が必要です。また、糖であるため血糖値などに影響が出る可能性もあります。


1-2.コンドロイチン

コンドロイチンは多糖類で、たんぱく質などと結びついて、軟骨、皮膚、脳など多くの組織にに存在しています。

効果・効能

グルコサミンと同じく、初期や中期の関節痛を和らげるとのデータがあります。重症や長期の患者に対しては効果が見られないという点でも同様です。グルコサミンよりも効果が出るのに時間がかかり、有効ではないとの研究結果もあり、評価が定まっていません。


1-3.コラーゲン

たんぱく質のひとつで、体の成分として、皮膚、骨、軟骨、腱、靭帯などあらゆるところに存在しています(全たんぱく質の約30%)。そのうち約20%が骨や軟骨にあると言われています。ゼラチンの主成分で、化粧品、医薬品などにもよく用いられています。

効果・効能

コラーゲンは保湿効果が極めて高いタンパク質であるため、皮膚からの水分の蒸発を抑えて肌の潤いを保つ目的の「化粧品」としての効果は非常に高いです。しかし、サプリメント商品の宣伝文句でよく見られるような、「皮膚の張りを保つ」、「関節の痛みを改善する」、「軟骨(椎間板)を補修する」といった効果については医学的な効果・有効性は認められていません。

コラーゲンの種類は、牛や豚などの動物の組織から抽出する動物性コラーゲン、魚が原料の海洋性コラーゲン、植物由来の植物性コラーゲンなどがあり、これらにアレルギーのある人は注意が必要です。


1-4.ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は軟骨や関節液に含まれている成分です。
関節液は、関節に滑らかさと弾力性を与えて関節がスムーズに動くのを助る働きがあります。歳をとるほど主成分のヒアルロン酸が不足して関節の動きが悪くなり、炎症が起きやすくなって痛みのもととなります。そのため特に「ひざの関節痛」の治療において、ヒアルロン酸の注射がよく行われています。

しかし、ひざと違って腰の関節痛が起こるケースはさほど多くなく、そのほとんどは重い荷物を持った時にぎっくり腰などの急性腰痛として発症するため、ヒアルロン酸不足が問題とされたり、ヒアルロン酸注射による治療が行われることもほとんどありません。何より「飲むヒアルロン酸」などのドリンク類やサプリメントによる効果は医学的に認められていません。
コラーゲンと同じく、アレルギーを起こしやすい人は摂取に注意してください。

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2.サプリメントの効能 − まとめ

◆長所(メリット)


  • 軽度の腰痛や、初期〜中期の関節痛に対しては一定の効果が認められる
  • ショップなどで手に入りやすく、手軽に摂取できる

◆短所(デメリット)


  • 関節の変形が進んだ重度の関節痛や、椎間板の変形による腰痛、痛みが長期間続いている慢性腰痛にはほとんど効果がない
  • 医療機関で処方される薬に比べると、治るまでに時間がかかる傾向がある
  • 成分や原料によってはアレルギーを起こすことがある
  • 他の薬との飲み合わせで、健康を害する恐れがある



日本で販売されているはサプリメントの殆どは「健康補助食品」や「栄養補助食品」として取り扱われています。つまり食品や栄養剤の一つであって、病院で処方されるような薬ではありません。よって薬と同じ効果を期待することはできません。もちろんすり減った軟骨や骨の変形をもとに戻すようなこともありません。

しかし、軽度の痛みや症状に対しては十分効果があり、今以上に軟骨がすり減らないようにするといった予防目的でも助けになるでしょう。関節ではなく関節周囲の筋肉や腱の痛みを軽減した例もあります。

ここでは主にTVのCMなどでよく宣伝されている成分について解説しましたが、実際にはビタミン類などのサプリメントの方がはっきりとした治療効果が証明されており、医療機関においても薬の一つとして処方されることがあります。

◆注意点

サプリメントは医薬品と違って「食品」扱いであるため、効用や副作用の検査・報告の義務がなく、摂取については自己責任です。成分、含有量、販売元、問合せ先などの説明書きはしっかりチェックし、用法・容量をしっかり守って摂取しましょう。心配な場合は医師や薬剤師に相談するとよいでしょう。
特に一度に大量に摂取したり、多種類を摂取するのはやめましょう。また服用中の薬がある時は、必ず事前に医師に相談してください。

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