腰痛を改善・予防するための正しい姿勢や動作

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姿勢や動作を正して腰痛対策

腰痛の最も大きな原因とされるのは「不適切な姿勢や動作」です。普段の何気ない動きでも、思った以上に腰に負担をかけ、それが積み重なることで腰痛を発症します。

腰の負担が少ない理想的な姿勢や動作をイラスト付きで解説します。また、長時間同じ姿勢を続けて腰を疲労させないよう、その場でできる手軽なストレッチ法も紹介しています。
腰痛の改善・予防のために是非身につけてください。

<目 次>

  1. 正しい姿勢・動作
    立ち方、歩き方、座り方、寝るときの姿勢、重い物の持ち上げ方、家事を行う時の姿勢
  2. その場で気軽にできるストレッチ

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1.正しい姿勢や動作

1-1.立ち方

ポイント

1-2.歩き方

ポイント


日本人に多い「ひざ歩き」

背中を丸め、常にひざが軽く曲がった状態で、上体を揺らしながら歩く「ひざ歩き」は日本人に多く見られます。
歩くたびに頭が上下に動いて、脚を踏み出すたびに右へ左へと全身が揺れるヒョコヒョコとしたく歩き方です。 見た目にも悪く、腰と膝に余計な負担がかかります。


1-3.座り方

ポイント

  1. アゴは軽く引き、首に余計な力は入れない

  2. 背もたれはやや高めで、角度はやや後方に傾いた状態が最もよい。背もたれの形は、ゆるいカーブを描き背中のカーブに合ったものが良い。合わない場合は間にクッションなどを挟む

  3. 腰を背もたれでしっかり支持する

  4. イスに深く腰かけて、ほぼ直角になるように座る

  5. イスの高さは、足の裏がしっかり床につき、その状態でひざの角度が直角くらいに曲がるくらいがよい。イスが高すぎる時は台座などの上に足を置く

  6. パソコンのモニターを見る時は、視線が水平よりやや下を向くくらいの高さにする。高すぎたり低すぎたりすると首に負担がかかり、首痛や肩こりの原因になる



イスを使わない座り方

  1. 正座
    自然と背筋が伸びるため腰にやさしい。背中が丸まらないように注意。お尻の下に座布団などを挟むと、背骨の自然なカーブが維持しやすいほか、ひざの負担も減る

  2. あぐら
    背中が丸まりやすいため、あまり腰によくない。背筋を伸ばして座れは負担を減らせるが、上体のバランスをとるのに腰の背筋が酷使されるため長時間座るのには向かない

  3. 足を投げ出して座る
  4. 横座り
  5. 立てひざ座り
    3〜5はどれも腰が曲がったり、ねじれたり、重心が偏って余計な力がかかったりするため腰によくない

  6. 体育座り
    両腕でバランスをとれるため楽に思えるが、背中が丸まってしまうほか、お尻への負荷が大きく骨盤がゆがみやすいなど、やはり腰にはよくない


1-4.寝るときの姿勢

ポイント



寝具について


1-5.その他の姿勢・動作

重いものを持ち上げる時

重いものは、一度ひざを曲げて腰を下ろし、荷物を体に引き寄せて、できれば体に密着させて、体全体の力を使ってゆっくりと真上に持ち上げます。
上半身を倒して腕の力だけで持ち上げようとしたり、荷物を体から離して持ったりすると、腰に大変大きな負荷がかかり、ぎっくり腰などの急性腰痛を起こす危険性があるので絶対にやめましょう。

家事を行う時など

掃除や洗濯を行ったり、洗面台で顔を洗ったりと、日常生活においては"前かがみ"や"中腰"など、腰に負担をかける姿勢をとることが多いです。こうした姿勢を極力とらず、できるだけ背筋がまっすぐな状態を保つよう普段から意識しておく必要があります。


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2.その場で気軽にできるストレッチ

たとえ良い姿勢でも、座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ姿勢を長時間続けていると、筋肉が緊張して疲労がたまり、腰痛の原因になります。
だいたい30分に一度は姿勢を変えたり、軽く体を動かすことで腰痛予防になります。
職場でもできる首、肩、胸、背中、腰のストレッチ法を紹介します。

※一つ一つの動作はゆっくりと行い、強い力を入れずに動かせるギリギリのところまで動かします。
筋肉が伸びた状態で止めて、そのまま10〜20秒キープするようにしましょう。

2-1.腰のストレッチ

やり方① 腰をそらす運動

やり方② 腰を回す運動

やり方③ 腰を丸める運動

2-2.壁を使ったストレッチ

やり方① 壁押し体操

やり方② 寄りかかり体操


2-3.首のストレッチ

  1. 正面を向いた状態からゆっくり右を向きます。伸びきった状態で5〜10秒間静止します。続いて左も同様に行います。

  2. 顔を正面に戻し、今度はゆっくりと下を向き、5〜10秒間静止します。続いて上を向いて同様に行います。

  3. 上を向いた状態から、首をゆっくりと右へ一回転させます。続いて上を向いた状態から左に一回転させます。

  4. 顔を正面に戻し、今度は正面を向いたまま頭をゆっくり右に倒し、5〜10秒間静止します。続いて左に倒します。

※必ずこの順序で行ってください。最初に「4」の動きを行うと、首が「ボキッ」「バキッ」と大きな音を立てることがあります。よくこうした音を立てている人を見かけますが、音が大きいほど頚椎(首の骨)に大きな衝撃を与えます。これを続けていると頚椎が損傷し、最悪、頚椎の内部を通る中枢神経「脊髄」が圧迫されて、体の麻痺などの重篤な障害が生じる危険性があるので絶対にやめましょう。

2-4.肩のストレッチ

やり方①

やり方②

やり方③

やり方④


2-5.胸や背中のストレッチ

やり方①

やり方②

やり方③

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